留学生向け英語プログラムを受講しました
カーネギーメロン大学(CMU)に入学する留学生を対象に、留学準備に役立つ情報を提供するプログラムLanguage Bootcampに参加したので、印象に残ったことを書きます。
引用と盗作: Citation & Plagiarism
事前課題として、ビデオを見てエッセーを書くのですが、4本中3本が引用、盗作に関するもので、留学中に最も気をつけなくてはならないのが盗作なんだとわかりました。授業でも盗作を避ける方法として、 引用 (原文をそのまま利用すること)と パラフレーズ (原文を言い換えて利用すること)の2つが紹介されました。いずれも、参考文献に引用元を明記する必要があります。
名前: Name
学生生活で最初に大切なことは、相手の名前を覚え、自分の名前を覚えてもらうことですが、留学生の名前はアルファベットだけでは表現しきれないので、しばしば間違って覚えられたり、覚えてもらえないことがあります。そこで強調されていたのは、相手が名前を呼べない、覚えられない場合、それは あなたの責任 であり、相手の責任ではないということでした。
名前を覚えてもらうコツとして3つが紹介されていました。
- ゆっくり話す : 多くの人は自分の名前を名乗る時、早く喋りすぎているそうです。母国の人はそれでもついていけますが、英語圏の人には馴染みのない音なので、いつもよりもゆっくりとはっきり話すことが名前を覚えてもらう第一歩だそうです。
- 母語の発音は諦める: 誰でも母語にない音については発音できず、近い音を探して発音します。この発音を無理に直そうとせず、許容することが大切だそうです。
- 英語で近い発音を探す: 英語のスペルと音が若干異なる場合、近い発音の単語を探し、それを覚えてもらうという方法があるそうです。例えば、Naokiの場合、Now Keyとすると英語圏の人は発音しやすく、覚えやすいそうです。
アメリカの講義: US Classroom
基本的に講義の仕方にスタンダードはなく先生によって異なるそうです。例えば先生の呼び方に関しても、Dr. Smithを好む人もいれば、Firstnameを好む先生もいるそうです。
日本の講義との大きな違いが、授業への参加方法(Participation)で、授業中質問をしたり、オフィスアワーにディスカッションしたりしない学生は、興味がないという印象を持たれてしまうようです。成績の中にはParticipationが含まれている講義もあるので、積極的に発言していくことが重要なようです。
スピーキング: Speaking
よく留学生が勘違いしがちなこととして、早く話すことがよいことだと思うことです。ネイティブでも重要なことを話すときや、プレゼンをするときはゆっくりと喋るので、常に早く話せばよいというのは間違いです。
発音: Pronunciation
最近の研究で、大人になってから母音や子音の練習をして発音をマスターするのは時間がかかりすぎ、非効率的だとわかったそうです。代わりに、 ストレス と ボディランゲージ をマスターすることで、訛があっても伝わる英語が話せるようになるそうです。
例えば、非ネイティブが発音に苦労する単語として、15(Fifteen)と50(Fifty)があります。これは、fifTEEN、FIFty(大文字にストレスをおく)と発音することで正確に伝えることができます。また、ストレスを置いているところに手を水平に動かすなどボディランゲージを追加することでより伝わりやすくすることができるようです。
ストレスを置く方法としては3つが紹介されました。
- Louder: 音量をあげる
- Longer: 長めにしゃべる。逆にストレスを置かないところはまとめて発音する(I’m…)
- Pause: ストレスの前後でポーズを置く。一つの単語の前後でもポーズをおく(math-MATICAL)
演じるスキル: Drama techniques
人々の記憶に残る話やプレゼンをするには、 感情を伝える ことが大切だそうです。このような授業は日本で受けたことがなかったので面白かったです。
感情を伝える方法として2つを練習しました。
- アイコンタクト: 話す前や話している間に、聴衆一人一人をしっかり見つめることで、相手を話に引き込むことができるそうです。Zip Zap Zopという、アイコンタクトを繋いでいくゲームをしてみんなで練習しました。
- 話すスピードや音量: 強調するところをゆっくり話したり、大きな声で話すこと、逆にそれ以外を素早く話をすることで感情を伝えます。Lewis Carrollの詩を読んで、感情をのせる練習をしました。
他にもListening/Writing/Presentationの授業がありました。どの授業も講師の方の説明はわかりやすく、教材もよく準備されていました。英語の自信のない方は参加されることをおすすめします。